安定成長産業の医療機器・インプラント業界への取組み

世界的に高齢化が進む中、疾病予防や診断、治療に使用される医療機器の需要は増加しており、2010年に2800億ドル弱であった世界の医療機器市場は、2019年までに年率6.0%で安定成長し4700億ドル弱まで拡大する見通しである。数ある産業界の中において、唯一の不景気の影響を受けない業界であり、近年においては異業種の大手企業からの新規参入も多く注目されている業界でもあります。
今後は先進国のみならず中国・ロシア・インドといった新興国でも、高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口比率)が急速に進むのに伴い、さらに高い成長を維持する見通しである。 また整形インプラント市場(人工関節・骨接合プレート等)に関しても、高齢化に伴う筋力の低下・肥満などが原因となり、関節症の患者が大幅に増加するのは明白であり、近年股関節・膝関節などの人工関節置換術の適用による社会復帰を望む需要が、世界的に増える事が予想されています。

医療用の診断・検査装置は、医療現場という非常にクリーンな環境の下で使用されるため、部品材料的にも化学的安定度の優れたステンレス・アルミ・チタン・特殊樹脂などの部材が多く使われ、また人体に組み込まれたり触れたりする整形用インプラント・手術道具等は、人体への親和性の高い部材であるコバルト合金やチタン合金が使われます。ステンレス・チタン・コバルト合金は難削材と呼ばれ、高能率な加工を実現するには高度な加工技術や切削ノウハウが必要となります。

マザックにおいては、航空機部品・エネルギー関連部品などの難削材の高度な加工技術や実績と経験を生かし、医療機器関連の難削材の高能率加工にも日頃取り組んでおり、特に整形インプラントの加工においては、長年培った複合加工機/5軸加工機を使った工程集約のノウハウと経験を生かした、無垢材からの工程集約加工や無人/省力システムへの取組みを、ご紹介ご提案しています。

 

医療産業の主な加工例

出典:経済産業省における医療機器産業政策(経済産業省作成)

 

バー材からの多数個取り加工自動化システム

コンパクトな複合加工機にワークハンドリング装置を搭載

5軸加工機の
自動化無人化システム


マシンモデル群